三熊野神社大祭の祢里行事

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三熊野神社大祭の祢里行事は、掛川市横須賀の三熊野神社で、毎年4月第一金曜日とその翌日の土・日曜日の3日間行われる大祭において、神輿の巡幸に合わせて、祢里(ねり)と呼ばれる13町が所有する山鉾屋台が町内を巡行する行事である。
三熊野神社大祭の起源は詳らかではないが、江戸時代には横須賀城下で今につながる祭礼行事が行われており、その過程で祢里行事として成立していったものと考えられる。その歴史をたどることにより、祭礼の変遷のみならず、横須賀という地域の成立過程を知り得る行事であるとともに、周辺地域で行われる山鉾屋台系行事にも大きな影響を与えていることから、遠州地域の祢里行事の一典型を示す点でも重要である。
また、行事で使われる祢里は、初期の江戸型山車と同形式であり、行事の伝播を表すものであるとともに、各町内がそれぞれの祢里を飾り、その維持に努めているように、風流としての山鉾屋台の典型的な要素を備えている。
祢里行事を担う組織は、年齢に応じて役割を分担する伝統的な年齢階梯的組織が維持されつつも、社会状況などに臨機応変に対応しながら行事の継続・継承が図られている。
 このように、三熊野神社大祭の祢里行事は、静岡県内における山鉾屋台系の行事の変遷や展開の過程を考える上で貴重な事例であり、本県の生活文化を知る上で欠くことのできない文化財である。

名称

三熊野神社大祭の祢里行事
(みくまのじんじゃたいさいのねりぎょうじ)

エリア

掛川市

指定区分

県指定

保護団体

遠州横須賀三熊野神社祭礼保存会

開催日程

4月3日 〜 4月5日

開催場所

三熊野神社(掛川市西大渕5631-1)

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