毎年旧暦中秋の名月の前夜に小稲来宮神社の祭礼で奉納される芸能である。小稲海岸に設置した「虎山」と称する舞台において、虎の縫包に2人の青年が入り、虎のしぐさを真似た軽業的な動作を演じる。次いで「国姓爺合戦」の和藤内に扮した若者が格闘の末に虎を退治する次第を演じる。また、年により竜が登場してこれに絡むことにも特徴がある。江戸期に、伊豆半島にこの虎舞が伝わり、村芝居として人気を博したが、現在静岡県では小稲のみに伝承を見ており、小稲来宮会がこの芸能を守り育てている。なお、下田の伊勢町(現下田市)より、18世紀後半に小稲に伝えられた経緯が明らかである。
小稲の虎舞(こいなのとらまい)
南伊豆町
県指定
小稲来宮会
9月16日
小稲の浜(南伊豆町手石)
https://www.minami-izu.jp
旧暦中秋の名月の前夜に開催
毎年旧暦中秋の名月の前夜に小稲来宮神社の祭礼で奉納される芸能である。小稲海岸に設置した「虎山」と称する舞台において、虎の縫包に2人の青年が入り、虎のしぐさを真似た軽業的な動作を演じる。次いで「国姓爺合戦」の和藤内に扮した若者が格闘の末に虎を退治する次第を演じる。また、年により竜が登場してこれに絡むことにも特徴がある。江戸期に、伊豆半島にこの虎舞が伝わり、村芝居として人気を博したが、現在静岡県では小稲のみに伝承を見ており、小稲来宮会がこの芸能を守り育てている。なお、下田の伊勢町(現下田市)より、18世紀後半に小稲に伝えられた経緯が明らかである。