本行事は、飯津佐和乃神社の祭礼に際して行われるもので、船若と呼ばれる青年達が菱垣廻船・樽廻船の精巧な模型を繰り、柱起こし・帆上げの儀のあと、神幸行列の先頭を御船歌にあわせ、あたかも荒波の海上を航海するように舳先と艪を大きく揺らしながら練り歩く、この地方に特徴的な行事である。元来、大江八幡神社の氏子であった旧相良町の船頭衆による行事であったが、明治期に氏子の範囲が変更されたことに伴い、波津の須佐男神社(現飯津佐和乃神社)の行事として分離独立したものである。「大江八幡神社の御船行事」と期限や内容において深く関係し、相良の湊町における回船業の繁栄を物語る行事としても重要である。
飯津佐和乃神社の御船行事(はづさわのじんじゃのおふねぎょうじ)
牧之原市
県指定
御船神事保存会
9月中旬
飯津佐和乃神社(牧之原市波津1000-1)
本行事は、飯津佐和乃神社の祭礼に際して行われるもので、船若と呼ばれる青年達が菱垣廻船・樽廻船の精巧な模型を繰り、柱起こし・帆上げの儀のあと、神幸行列の先頭を御船歌にあわせ、あたかも荒波の海上を航海するように舳先と艪を大きく揺らしながら練り歩く、この地方に特徴的な行事である。元来、大江八幡神社の氏子であった旧相良町の船頭衆による行事であったが、明治期に氏子の範囲が変更されたことに伴い、波津の須佐男神社(現飯津佐和乃神社)の行事として分離独立したものである。「大江八幡神社の御船行事」と期限や内容において深く関係し、相良の湊町における回船業の繁栄を物語る行事としても重要である。