川合花の舞

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川合八坂神社の社前に農作物などを型どった「花」を吊り下げた「舞戸」をつくり、中央に釜を置き湯をたぎらせて、そのまわりで18の次第を舞う。古格を厳に守り、五穀豊穣を祈願する農民の素朴な心情がよくあらわれている。
奥三河の花まつりに通する芸能で、県内には他に同町の今田に現存する。いずれも「花の舞」とこの芸能を呼んでいる。子供たちが舞う三ッ舞、四ッ舞の時、頭に冠る花笠の印象から、この花の舞の名称が生まれたと伝える。
境内に釜を据え、そのうえに5色の紙を刻んだ湯蓋を吊し周囲を仕切って舞処とする。子供たちの花の舞に続いて「鬼さま」と畏敬をこめて呼ばれる大きな鬼面をかぶった赤鬼が登場。手にはこれも大きなマサカリを持ち反閇を踏む。踏みまちがうと村に不幸があるといわれ、見物人の「テーホヘ、テホヘ」の掛声に合せてやがて祭りは最高潮に達し、吊るされた〈蜂ノ巣〉をマサカリでたたくと、花吹雪となる。煮えたぎる釜の湯は「湯ばやし」の段で舞人のもつ湯たぶさでもって周囲の見物人にふりかけられて終る。
この祭りもかつては花崗岩の岩峰に天狗を祭る「高根祭り」から開始され、舞人と観客が一体となって夜を徹して行われたが、今は時間をつめて12時頃には終了する。
(出典:「ふるさと静岡県文化財写真集」4)

名称

川合花の舞
(かわいはなのまい)

エリア

浜松市

指定区分

県指定

保護団体

川合花の舞保存会

開催日程

10月27日

開催場所

八坂神社(浜松市天竜区佐久間町川合)

その他備考

10月最終土曜日に開催

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