黒色火薬を詰めた竹製の吹き筒に尾とよばれる10メートルほどの竹竿をつけて空中に発射し、手製の落下傘を放出してゆっくり落下させ、その間に様々な仕掛花火を順次放出する趣向を楽しむものである。発射台となる高い櫓を設け、地区ごとに花火の演目が独特の口上を歌い上げて紹介されるのも特徴的である。朝比奈地区の総鎮守である六所神社の例祭に2年に一度奉納される。 龍勢花火は、朝比奈川流域の13の連(チーム)がそれぞれ手作りするもので、火薬の配合に工夫を凝らし、曲と呼ばれる仕掛けの巧みさを競う。祭礼当日には耕地や朝比奈川の河原、玄関先に茣蓙を敷いて、芝居見物をするかのごとく龍勢花火を観覧するなど、農村的祭礼の色彩を色濃く残している。竹切り・吹き筒作り・火薬調合・曲の仕込みなど、龍勢花火の製造技術は確実に伝承されており、保存状況は良好である。
朝比奈大龍勢(あさひなだいりゅうせい)
藤枝市
県指定
朝比奈龍勢保存会
10月中旬
藤枝市岡部町殿地内(打上櫓)
10月中旬(2年に一度)に開催
黒色火薬を詰めた竹製の吹き筒に尾とよばれる10メートルほどの竹竿をつけて空中に発射し、手製の落下傘を放出してゆっくり落下させ、その間に様々な仕掛花火を順次放出する趣向を楽しむものである。発射台となる高い櫓を設け、地区ごとに花火の演目が独特の口上を歌い上げて紹介されるのも特徴的である。朝比奈地区の総鎮守である六所神社の例祭に2年に一度奉納される。
龍勢花火は、朝比奈川流域の13の連(チーム)がそれぞれ手作りするもので、火薬の配合に工夫を凝らし、曲と呼ばれる仕掛けの巧みさを競う。祭礼当日には耕地や朝比奈川の河原、玄関先に茣蓙を敷いて、芝居見物をするかのごとく龍勢花火を観覧するなど、農村的祭礼の色彩を色濃く残している。竹切り・吹き筒作り・火薬調合・曲の仕込みなど、龍勢花火の製造技術は確実に伝承されており、保存状況は良好である。