清沢の神楽

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藁科川上流、旧清沢村の各神社に伝わる湯立神楽を総称して「清沢神楽」と呼んでいる。藤枝市蔵田の「古代神楽」、本川根町梅地・犬間地区の「梅津神楽」などと同系の神楽で、大井川・安倍川・瀬戸川流域のこれらの神楽を「駿河神楽」としてくくることも可能である。そして「駿河神楽」はその舞の方位の取り方、音曲の構成から大きく2つのグループに分けることが出来、(1)安倍・井川型 (2)藁科・川根型と、おおよそその隣接した地域で1群を成している。清沢神楽は(2)のグループを代表するものである。「清沢村誌」の演目表を基に、北澤勝麿氏の多年の努力で伝習・復活された演目もありほぼ最盛期のボリュームで上演奉納できる実力を備えている。「鬼の舞」「金丸の舞」などは、智者山観音堂と智者神社に奉仕した八草と崩野の神楽が本家筋で(2)藁科・川根型のグループに伝播したものと考えられるが、旧清沢村では明治以後一度消失した演目であった。が、これも北澤氏の努力で復活させている。
「大助」と愛称される演目では、杖をついた翁が、背中にみやげのいっぱいつまった俵を背負って神楽の会場を来訪する。翁は会場の飾り立てをほめた後、俵から次々とみやげ物を取り出し、これに即興で解説を付け人々にを笑いにさそう。これと「恵比寿・大黒」の鯛釣りの場面はとにかく大笑いの連続である。
(出典:「ふるさと静岡県文化財写真集」4)

名称

清沢の神楽
(きよさわのかぐら)

エリア

静岡市

指定区分

県指定

保護団体

清澤神楽保存会

開催日程

11月23日

開催場所

静岡市葵区清沢

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