豊年を祈る正月の予祝行事で、演目は歳徳神礼拝、大拍子、こまんず、田遊読本献読、猿田楽踊等があり、振りが極めて象徴的で演技には古芸能の面影を残している。「こまんず」は、蚕の祖神としての馬と、そのはきたてに使う呪術性の高い山鳥の羽による、から馬と山鳥が登場する演目であり、注目される。しの竹の中に入って3回まわって出る演目は、蚕のマユ作りを思わせる。田遊びの中に養蚕の豊作予祝が取り入れられているのは、他に西浦の田楽、懐山のおくないがあるが、藁科川流域の織物と、それに関わる地名を併せて考えると、「こまんず」の演目は興味深い。(出典:「ふるさと静岡県文化財写真集」4)
日向の七草祭(ひなたのななくさまつり)
静岡市
県指定
日向自治会
2月4日
福田寺観音堂(静岡市葵区日向)
旧暦1月7日に開催
豊年を祈る正月の予祝行事で、演目は歳徳神礼拝、大拍子、こまんず、田遊読本献読、猿田楽踊等があり、振りが極めて象徴的で演技には古芸能の面影を残している。「こまんず」は、蚕の祖神としての馬と、そのはきたてに使う呪術性の高い山鳥の羽による、から馬と山鳥が登場する演目であり、注目される。しの竹の中に入って3回まわって出る演目は、蚕のマユ作りを思わせる。田遊びの中に養蚕の豊作予祝が取り入れられているのは、他に西浦の田楽、懐山のおくないがあるが、藁科川流域の織物と、それに関わる地名を併せて考えると、「こまんず」の演目は興味深い。(出典:「ふるさと静岡県文化財写真集」4)