4月1日から5日まで行われる静岡浅間神社廿日会祭の最終日に、少年たちによって演じられる舞楽である。もともとは安倍川の対岸にあった建穂寺で行われていた稚児舞楽を、浅間神社でも演じるようになったものと考えられ、『言継卿記』弘治3年(1557)二月の条に建穂寺並びに浅間宮で「児之舞」を見物したことが記されている。 現在、稚児を務めるのは小学生の男子4人である。舞楽の当日朝、着付けと化粧をした稚児は建穂(たきょう)神社に参拝の後、それぞれ輿に乗って市内を神社へと進み、曳き揃えられた山車に迎えられ、山車前で披露される歌や踊りを上覧し、神社の舞殿で舞楽を奉納する。稚児は桜または山吹の花を挿した天冠をかぶり、額に白粉で月形を描く。上演演目は、時代によって多少の変遷があるが、現在は「振鉾」「納曽利」「安摩・二の舞」「還城楽」「太平楽」の五番となっている。
静岡浅間神社廿日会祭の稚児舞楽(しずおかせんげんじんじゃはつかえさいのちごまい)
静岡市
国指定
静岡浅間神社廿日会祭の稚児舞楽保存会
4月5日
静岡浅間神社(静岡市葵区宮ヶ崎町)
http://www.shizuokasengen.net
4月1日から5日まで行われる静岡浅間神社廿日会祭の最終日に、少年たちによって演じられる舞楽である。もともとは安倍川の対岸にあった建穂寺で行われていた稚児舞楽を、浅間神社でも演じるようになったものと考えられ、『言継卿記』弘治3年(1557)二月の条に建穂寺並びに浅間宮で「児之舞」を見物したことが記されている。
現在、稚児を務めるのは小学生の男子4人である。舞楽の当日朝、着付けと化粧をした稚児は建穂(たきょう)神社に参拝の後、それぞれ輿に乗って市内を神社へと進み、曳き揃えられた山車に迎えられ、山車前で披露される歌や踊りを上覧し、神社の舞殿で舞楽を奉納する。稚児は桜または山吹の花を挿した天冠をかぶり、額に白粉で月形を描く。上演演目は、時代によって多少の変遷があるが、現在は「振鉾」「納曽利」「安摩・二の舞」「還城楽」「太平楽」の五番となっている。