山頂より神輿を中心に笛六人、太鼓1人、舞子2人が天狗を先頭に行列をととのえて降り、祝詞の奏上のあと、高さ三尺、二間四方の舞台上にて、猿の面を付けた舞子が舞う。最初、二匹の猿が一緒に舞い、次で雄猿のみ両手に銀扇をもって打ち振りながら舞う。次に二匹の猿が幣をもって本舞いを舞う。 東光寺の鎮守日吉神社から猿面をかぶった稚児が下り、境内にしつらえた舞台で始め扇の舞、次いで大きな幣束をもって舞う。これは山の神が里に下り、農耕開始を告げる民俗を背景とするもので、天台宗の総本山延暦寺から移された童舞なのか、東光寺のオリジナルだったものか判然としない。ただ、寺院の稚児舞、童舞の伝統であるもどく芸の中の1つ、動物擬態としての猿舞を子供がずっと行ってきたのである。 (出典:「ふるさと静岡県文化財写真集」4)
猿舞(さるまい)
島田市
県指定
東光寺日吉神社
4月13日
日吉神社境内(島田市東光寺)
https://www.city.shimada.shizuoka.jp/shimahaku/docs/ken-21.html
山頂より神輿を中心に笛六人、太鼓1人、舞子2人が天狗を先頭に行列をととのえて降り、祝詞の奏上のあと、高さ三尺、二間四方の舞台上にて、猿の面を付けた舞子が舞う。最初、二匹の猿が一緒に舞い、次で雄猿のみ両手に銀扇をもって打ち振りながら舞う。次に二匹の猿が幣をもって本舞いを舞う。
東光寺の鎮守日吉神社から猿面をかぶった稚児が下り、境内にしつらえた舞台で始め扇の舞、次いで大きな幣束をもって舞う。これは山の神が里に下り、農耕開始を告げる民俗を背景とするもので、天台宗の総本山延暦寺から移された童舞なのか、東光寺のオリジナルだったものか判然としない。ただ、寺院の稚児舞、童舞の伝統であるもどく芸の中の1つ、動物擬態としての猿舞を子供がずっと行ってきたのである。
(出典:「ふるさと静岡県文化財写真集」4)