成立は諸説あるが、沼田の湯立神楽とほど近い安永年間頃に伝えられたとされる。御殿場や箱根地域に伝わる、獅子が湯立を行う稀少な神楽であり、旧盆の7月に盆行事と結びつく形で、大坂浅間神社境内で執り行われる。 演目は七演目あり、まず一番「平舞」、二番「剣の舞」、三番「宮締め(宮の舞)、四番「釜締め(行の舞)」が一人あるいは二人立ちの獅子によって舞われる。五番の「宮締め(宮参り)」では、大松明の先払いで舞手が四方を清めながら社殿を巡る。六番の「釜締め(湯冷まし)」では、大釜の周りで幕の井桁・幕の七五三・幣束の舞・三本剣に続き、釜の湯花を大きく散らせる湯たぶさによる釜締めが行われる。大釜が火から下ろされると、七番「四方固め」が行われ、囃子方や参拝者の無病息災が祈祷されたのち、幕の舞で締められる。
沼田・大坂の湯立神楽 大坂の湯立神楽(ぬまた・おおさかのゆだてかぐら ぬまたのゆだてかぐら)
御殿場市
国指定
大坂神楽保存会
7月27日 〜 7月28日
浅間神社(御殿場市大坂174)
7月盆明けの土・日曜日に開催 令和6年は、湯立神楽伝承250年に当たる。
成立は諸説あるが、沼田の湯立神楽とほど近い安永年間頃に伝えられたとされる。御殿場や箱根地域に伝わる、獅子が湯立を行う稀少な神楽であり、旧盆の7月に盆行事と結びつく形で、大坂浅間神社境内で執り行われる。
演目は七演目あり、まず一番「平舞」、二番「剣の舞」、三番「宮締め(宮の舞)、四番「釜締め(行の舞)」が一人あるいは二人立ちの獅子によって舞われる。五番の「宮締め(宮参り)」では、大松明の先払いで舞手が四方を清めながら社殿を巡る。六番の「釜締め(湯冷まし)」では、大釜の周りで幕の井桁・幕の七五三・幣束の舞・三本剣に続き、釜の湯花を大きく散らせる湯たぶさによる釜締めが行われる。大釜が火から下ろされると、七番「四方固め」が行われ、囃子方や参拝者の無病息災が祈祷されたのち、幕の舞で締められる。