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文化財を楽しむ

中部 Volume.016

田沼のキセキ

しずおか遺産「田沼街道とまぼろしの城」から

江戸時代中期、相良藩5万7千石の大名となった田沼意次。12年の歳月をかけて相良城を築き、藩内の港や街道等のインフラ整備にも力を入れました。

また、意次は江戸幕府の老中としても活躍し、新田開発や商業重視の政策を行うことで幕府の財政を好転させました。

しかし、将軍の死去や飢饉が相次いで起こったことにより、意次は失脚し田沼家は一時的に相良の地を離れることとなりました。

同時に相良城は取壊されることとなりますが、意次ゆかりの文化財は相良や田沼街道沿いに多く残されており、現在でも訪れることができます。

01

まぼろしの城「相良城址」

相良城の本丸や三の丸にあった建造物の多くは、意次の失脚とともに取壊され、築城後わずか8年で、平地にされてしまいました。しかし、城の遺構はいくつかの場所で今も見ることができます。

二の丸土塁跡は、意次が築城した当時の土塁が唯一残されている場所です。土塁の上には、相良城二の丸のマツ[牧之原市指定文化財]が生育しています。

なお、本丸の跡には牧之原市史料館があり、田沼家ゆかりの歴史資料[牧之原市指定文化財など]が展示されています。

仙台河岸[牧之原市指定文化財]は、仙台藩主伊達重村が石垣石材を寄進して築いた船着場です。城内と駿河湾を結ぶ外濠に位置し、当時は千石船が横付けできたと伝えられています。

Spot Access

牧之原市史料館

住所:静岡県牧之原市相良275-2

電話:0548-53-2625

駐車場:あり

見学所要時間(参考):90分

02

田沼意次ゆかりの品を展示「般若寺」

「般若寺」は、意次ゆかりの宝物陣太鼓[牧之原市指定文化財]と相良城の杉戸[牧之原市指定文化財]を所蔵する寺院です。

「陣太鼓」は、意次が相良城を築く際に、江戸のお太鼓師に作らせた田沼家の家紋入りの太鼓です。相良に海賊が襲来したとき、この陣太鼓を打ち鳴らし撃退したと伝えられています。

 

相良城の本丸御殿のものといわれる「相良城の杉戸」は、本堂の襖戸として今も使われています。

Spot Access

般若寺

住所:静岡県牧之原市大沢695-1

電話:0548-52-1602

駐車場:あり

拝観所要時間(参考):20分

備考:杉戸は通気のため外されていることがあります。

03

短命だった相良城の一部を残す「大澤寺」

「大澤寺」は、牧之原市を代表する寺院建築大澤寺本堂[牧之原市指定文化財]を有する寺院です。かつて、高天神城の南東にあり本楽寺と称した寺院が、徳川家康から相良の地を与えられ移転、改称しました。

 

本堂の床下の基礎に使われるほぞ穴が残る木材は、相良城の木材を転用したと伝えられています。

本堂の優れた彫刻や内陣の襖絵「牡丹孔雀図」も見どころの一つです。

襖絵は、牧之原市内では珍しい金箔を貼った障壁画で、遠州地方を代表する画家・丸尾月嶂の作です。

Spot Access

大澤寺

住所:静岡県牧之原市波津808-5

電話:0548-52-0657

駐車場:あり

拝観所要時間(参考):30分

04

田沼家の宝物も足跡も残る「大鐘家」

柴田勝家の家臣であった大鐘八郎貞綱を先祖に持つ庄屋屋敷で、紫陽花の名所と知られ、花庄屋とも呼ばれています。

大鐘家住宅主屋[国指定建造物]は、18世紀前半に建てられた静岡県最古の古四間取り形式の建物です。18世紀後半に建てられた寄棟造り茅葺き屋根の大鐘家住宅長屋門[国指定建造物]は、大鐘家の格式を物語る堂々とした造りをしています。

200年前の米蔵は史料館となっており、田沼家から賜った酒杯など、江戸時代から残る秘蔵の宝物が常時展示されています。

門前には、田沼街道が走っています。街道沿いに見える石垣は、相良城石垣の石材を利用して作られました。

また、裏山からは富士山と駿河湾を一望できます。

Spot Access

大鐘家

住所:静岡県牧之原市片浜1032

電話:0548-52-4277

駐車場:あり

開館時間:9:00~17:00(入館16:30まで)

定休日:1月1日~1月3日

入場料:大人400~700円、こども200~400円

見学所要時間(参考):45分

05

街道の途中で一休み「能満寺」

鎌倉時代に、亀山天皇の許可を得て、開山した寺院です。

本堂の前には樹齢1000年を超える能満寺のソテツ[国指定天然記念物]があります。

安永9年(1780年)のお国入の際、意次は休憩の折、能満寺に立ち寄りました。

「江戸幕府初代将軍徳川家康もここで一休みをとり、庭のソテツに感動して「ソテツをほしい」と和尚に頼んだそうです。ソテツは一度駿府城に届けられましたが、ソテツから「帰りたい」と泣く声を聞いた家康は、ソテツの思いを尊重し、能満寺に返しました。その後、ソテツは、泣くことなく、すくすくと成長した」という伝説が残っています。

現在でもその雄大さを見ることができます。

Spot Access

能満寺

住所:静岡県榛原郡吉田町片岡2517-1

電話:0548-32-1555

駐車場:あり

拝観所要時間(参考):15分

06

街道の終わり「藤枝宿」

田沼街道と東海道の合流地点を前にした青木川には、かつて「塩取橋」と呼ばれた橋がありました。田中藩の役人が、相良の塩売り行商人から、運上(税の一種)として一升ずつ塩を納めさせたことからその名が付いたと伝えられています。

瀬戸川を渡り、藤枝宿に入ると、相良城の一部を移して築造された大慶寺の客殿があります。移築後、修理が重ねられていますが、大黒柱や梁などは当時のものが使用されています。

また、境内には樹齢700年を超える久遠のマツ[県指定天然記念物]があり、街道を行き交った往事の旅人もこの松を見て癒やされたのかもしれません。

Spot Access

大慶寺

住所:静岡県藤枝市藤枝4丁目2-7

電話:054-641-1229

駐車場:あり

拝観所要時間(参考):20分

備考:客殿は通常、非公開

ここでひといき Tea Break

心地いいひとときを「CoCo cafe Shizunami」

CoCo cafe Shizunami(ココカフェシズナミ)は、静波サーフスタジアムに併設されたカフェです。オシャレな店内でくつろぎながら、美味しい食事が楽しめます。晴れた日にサーフエリアを眺めれば、水面の光る綺麗な景色が広がります。おすすめは、「サーモンアボポキ丼」。まるでビーチにいるかのような景色とともに、南国気分を味わってはいかがですか。

Spot Access

CoCo cafe Shizunami(ココカフェシズナミ)
住所:静岡県牧之原市静波2220 静波サーフスタジアム2階

足をのばして And More

田沼家から厚く信仰を受けた「浄心寺」

田沼家寄進の曼荼羅(非公開)を寺宝とする浄心寺。

田沼家も雨乞いの祈祷などを行っていて、厚く崇敬されていました。

山門に描かれた寺田洞仙作竜の彫刻[牧之原市指定文化財]は、地元の画家である寺田洞仙によって作られました。

Spot Access

浄心寺
住所:静岡県牧之原市福岡62
電話:0548-52-4415
駐車場:あり

今回のモデルケース

今回のモデルコース

東名高速道路 相良牧之原IC
車で20分
01 相良城址
見学所要時間(参考)/90分
車で10分
02 般若寺
見学所要時間(参考)/20分
車で10分
03 大澤寺
見学所要時間(参考)/30分
車で13分
04 大鐘家
見学所要時間(参考)/45分
車で25分
05 能満寺
見学所要時間(参考)/15分
車で30分
06 藤枝宿
見学所要時間(参考)/20分
車で20分
東名高速道路 大井川焼津藤枝スマートIC
散策途中
Tourism Association この地域の観光協会
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愛称「レガシズ」は、英語の「レガシー(legacy=遺産・財産・受け継いだもの)」と、静岡県の「シズ」から付けられました。
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