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文化財を守る

政策情報
2023.12.15

静岡県文化財建造物監理士の養成・登録

「静岡県文化財建造物監理士」とは

静岡県が独自で制度化した、地域に密着した活動を行う文化財建造物の専門家を指します。「静岡県文化財建造物監理士」講習会(全10回)の受講修了者が「静岡県文化財建造物監理士」として登録されます。平成24年以降、現在までに111名が登録されています。

期待されている役割

災害の激甚化や地域の過疎化など、文化財建造物を取り巻く課題は深刻な内容が少なくありません。このような状況において、地域や行政に専門家として助言を行うことや、緊急時の応急措置などで活躍可能な人材の確保が不可欠となっています。そのため、これまで以上に地域における文化財建造物の専門家としての「静岡県文化財建造物監理士」の活躍が重要になります。

「静岡県文化財建造物監理士」に対して、静岡県から次の活動に関して協力要請をすることがあります。

  1. 国の登録有形文化財の登録申請に対する支援
  2. 文化財建造物の管理・保護・活用に対する所有者や行政に対する助言
  3. 耐震予備診断の実施
  4. 地震発生時における文化財建造物に対する応急措置

養成講習会

静岡県文化財建造物管理士に登録されるためには、養成講習会を受講することが必要です。

養成講習会は、NPO法人静岡県伝統建築技術協会との共催により実施しています。

養成講習会は、おおむね3年ごとに開催しています。(令和4年度時点)

令和4年度「静岡県文化財建造物監理士」養成講習会の開催

令和4年度の養成講習会受講者を募集しています。

  • 募集期間:令和4年4月27日から5月25日まで (令和4年度の募集は締め切りました)
  • 講習期間:令和4年6月から12月まで
  • 講習場所:富士市広見公園(富士市)、県内指定文化財建造物(掛川市内、浜松市内及び富士宮市内を予定)、静岡県庁または静岡市内会場
  • 費用:20,500円(テキスト代実費20,000円程度、保険料実費500円程度)
  • 受講資格:「(1)静岡県内在住又は在勤の者」、「(2)建築士法(昭和25年法律第202号)に規定された建築士」を両方満たす方
  • 募集定員:15名

受講のメリット

建築士の有資格者であっても十分に知り得ていない文化財建造物に関する技能や知識を習得することができます。

また、「静岡県文化財建造物監理士」として登録されることにより、登録後、県から市町を通じて文化財建造物の所有者へ監理士の登録の情報提供をしますので、所有者や静岡県、市町からの協力要請などがあります。

さらに、登録後も年3回程度、県が主催する文化財建造物の調査や修理等に関する最新情報を得るためのステップアップ講習会を受けることもできます。

ステップアップ講習会

静岡県では、登録された静岡県文化財建造物監理士の知識の向上を目的として、年3回程度の講習を実施しています。

講習では、普段は見ることができない実際の文化財建造物修理現場での研修や最新調査結果の成果解説等を行っています。

(参考:令和3年度の講習内容)

  • 第1回:国登録有形文化財建造物「原田家住宅」の修理及び美観向上整備について
  • 第2回:国重要文化財建造物「旧日向家熱海別邸地下室及び上屋」の修理について
  • 第3回:文化庁事業「近現代建造物調査」の概要について
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当サイトは、静岡県の文化財の様々な情報を発信するポータルサイトです。
愛称「レガシズ」は、英語の「レガシー(legacy=遺産・財産・受け継いだもの)」と、静岡県の「シズ」から付けられました。
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