【制作中】城の石垣と石丁場
静岡県は、戦国時代に北条氏、今川氏、武田氏、徳川氏といった諸大名が激しい争奪戦を繰り広げた地域であり、多くの城が築かれました。戦国時代の城は、戦時に館から移って詰める山城が多く、丘陵の地形をたくみに利用して、堀切や土塁などで曲輪を防御する土造りの城でした。安土桃山時代には安土城(滋賀県)をはじめとした石垣を持つ城が出現し、江戸時代になると駿府城や浜松城、掛川城など石垣と天守を持つ城が城下町とともに整備され、政治や経済を動かす政庁的な機能も持つようになりました。
城の石垣の築石は、周辺地域で確保される場合が多いのですが、徳川将軍家の城のように大規模な築城には遠くから運ばれることもありました。江戸時代初頭の江戸城大改修には大量の石材が必要となり、海上輸送の交通の便の良い伊豆が主な採石地(石丁場)として選ばれました。
伊豆半島で産出される伊豆石は、良質な凝灰岩系(軟石)や安山岩系(堅石)の石材で、古くは古墳の石棺に利用され、近世以降には土木・建築資材や石造物にも多用されました。伊豆には多くの石丁場跡があり、江戸城石垣に使用された安山岩系石材の石丁場跡では、矢と呼ばれる道具で割り取るための連続した穴があけられた石材が多く残されているほか、普請を命ぜられた大名が証とした刻印のある石材も発見されています。
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