浜名湖周辺の仏像
浜名湖の北側から西側の地域には、国・県指定文化財の建造物や庭園、仏像などを見ることができる寺社が多くあります。その中で、北側に位置する浜松市浜名区三ケ日町にある摩訶耶寺が所蔵する仏像、西側に位置する湖西市新居町にあり応賀寺が所蔵する仏像を紹介します。
摩訶耶寺は、古代からの歴史をもつ密教寺院で、境内には昭和に再発見された平安時代末頃~鎌倉時代初頭の庭園(県指定名勝)もあります。仏像は、平安時代(10~12世紀)の千手観音立像、不動明王立像、阿弥陀如来坐像、金剛力士立像があり、国や県の文化財に指定されています。
応賀寺も古代からの寺院で、県指定文化財の建造物である薬師堂には、秘仏である本尊薬師如来坐像(鎌倉時代 13世紀、県指定文化財)、四天王立像(平安~鎌倉時代 12世紀)が安置されています。さらに、宝物館に県指定文化財の阿弥陀如来坐像、毘沙門天立像をはじめとした多くの寺宝が保管されています。