【新設】中伊豆の仏像
伊豆半島は、海底火山の痕跡が刻まれた変化に富んだ海岸線と急峻な山地が特徴で、自然信仰と融合するかたちで平安時代の仏像が山間に伝わっています。伊豆半島の中央、伊豆市の金龍院にある千手観音立像と不動明王立像は、もともと旭滝の下にあった瀧源寺に祀られていました。伊豆市には、この他に温泉との関係がうかがえる寺院と仏像もあります。
伊豆市の北に位置する伊豆の国市には、鎌倉幕府を支えた北条氏の本拠地がありました。そのため、伊豆の国市周辺には、北条時政の発願により運慶が造像した願成就院に伝わる国宝仏像群をはじめ、東国武士との関係を強めた慶派仏師による仏像が多く伝わっています。北條寺は、北条義時の出身とされる伊豆の国市江間にあり、義時が創建したともいわれる寺院です。所蔵する阿弥陀如来坐像は、鎌倉時代の慶派仏師による制作と評価されています。



