駿河湾と船
しずおか遺産「駿河湾のめぐみと行き交う船」から
水上交通とカツオを特長として発展した、スルガの国。古墳時代、内湾交通を率いた人物の棺に船が転用されたことや、カツオ製品が重要貢納品に指定されていたことが、その歴史を物語ります。
戦国時代には水軍も活躍し、駿河湾海戦で北条氏の水軍が拠点とした城跡も残ります。
明治時代には船大工の優れた造船技術が日本近代造船の発展にも貢献しますが、その背景には古代から続く船の活躍があったからなのでしょう。
また、古今船が行き交う駿河湾では、富士山とともに織り成す美景に出会うことができます。
参考
→ しずおか遺産
Index
古墳時代の船などを紹介する「富士山かぐや姫ミュージアム」
富士山かぐや姫ミュージアムでは、この地域に伝承されている「富士山に帰るかぐや姫」の物語を紹介するほか、古墳時代の船や土器なども展示しています。
展示品の一つである「沖田遺跡出土準構造船」は、古墳時代に浮島沼で活躍した船であるとともに、人骨や青銅鏡・勾玉なども一緒に発見されていることから、内湾交通を率いたリーダーの亡骸を埋葬する棺に転用されたことが分かっています。
また、田子の浦沖で沈没したディアナ号の乗組員を、地元の人々が助けて交流したことなども紹介されています。
Spot Access
富士山かぐや姫ミュージアム
住所:静岡県富士市伝法66-2
電話:0545-21-3380
駐車場:あり
見学所要時間(参考):60分
ディアナ号が再現されている「ふじのくに田子の浦みなと公園」
北には松林越しの富士山、南には駿河湾を望むことができる絶景スポットです。
山部赤人が詠んだ「田子の浦ゆ うち出でて見れば 真白にそ 富士の高嶺に 雪は降りける」の歌碑も建てられ、その景色を伝えています。
また、実物の3分の1で再現された「歴史学習施設ディアナ号」。沈没前の本来の目的地であった戸田の方向を向いて設置されています。1階では、海底から引き揚げられた鎖の一部や当時の様子を伝える写真などが展示されています。
Spot Access
ふじのくに田子の浦みなと公園
住所:静岡県富士市前田地先
電話:0545-33-0496
駐車場:あり
見学所要時間(参考):20分
近代日本における海浜保養地「旧沼津御用邸苑地」
旧沼津御用邸苑地[国指定名勝]は、明治~大正時代に造営された旧御用邸の苑地です。避寒と避暑を兼ね備えた気候やクロマツ林の林間から富士山や駿河湾を望む景勝地であることから保養地に選ばれたのでしょう。
御用邸廃止後は、沼津御用邸記念公園として沼津市が管理しています。津波対策として高さを増した防潮堤につくられた展望地では、松越しの富士山が望めます。
園内にある沼津市歴史民俗資料館では、沼津内浦・静浦及び周辺地域の漁撈用具(ぎょろうようぐ)[国重要有形民俗文化財]の代表的な資料が展示され、沿岸のマグロ建切網漁(たちきりあみりょう)や漁具製作技術なども紹介されています。
Spot Access
沼津御用邸記念公園
住所:静岡県沼津市下香貫島郷2802-1
電話:055-931-0005
駐車場:あり
見学所要時間(参考):60分
北条氏の水軍の拠点となった「長浜城跡」
戦国時代の北条氏は、駿河に進出してきた武田氏から伊豆国を守るため、韮山城を拠点とした城郭防衛ネットワークを整備しました。
その中の一つである長浜城跡[国指定史跡]は、海側からの侵入を防ぐために整備された北条氏の水軍の拠点でした。隣接する重須湊には、全長推定25mの大型軍船である安宅船などを停泊させていたと考えられています。
これまでの調査によって、城跡には4つの曲輪と15の腰曲輪とともに、曲輪の山側には土塁や掘切が確認されています。このように山側の防御を固める一方、海側へは防御施設はなく視界が開けており、海への監視が容易に行えるような構造になっています。
Spot Access
長浜城跡
住所:静岡県沼津市内浦長浜・内浦重須
電話:055-935-5010(沼津市文化財センター)
駐車場:あり
見学所要時間(参考):45分
旬の魚のひものランチを「ひもの和助」
駿河湾に面する沼津港では様々な水産物が水揚げされ、全国有数の干物生産地として知られる沼津。
干物づくりに適した気候や適度な浜風、豊富な湧水などが整い、特にアジの干物は全国的にも有名です。
松林の景勝地、千本松原の近くにある食事処「ひもの和助」のランチでは、好きな魚の干物を選べるセットメニューが提供されています。木のぬくもりを感じる店内で、落ち着いたランチタイムを過ごすことができます。
Spot Access
ひもの和助
住所:静岡県沼津市下河原町3-8-7
ヘダ号の建造記録などを伝える「戸田造船郷土資料博物館」
入口に大きな錨のある戸田造船郷土資料博物館。
田子の浦沖で沈没し、100年近く海底に眠っていたディアナ号の錨が、昭和29年(1954)、田子浦の漁民に引き揚げられ、博物館前に置かれています。
沈没したディアナ号の遺品や、代船として建造された日本初の本格的洋式帆船「ヘダ号」に関する資料などが展示されています。
ちなみに、ディアナ号の錨は昭和51年(1976)にもう一つが引き揚げられており、富士市の三四軒屋区公会堂の南に置かれています。
Spot Access
戸田造船郷土資料博物館
住所:静岡県沼津市戸田2710-1
電話:0558-94-2384
駐車場:あり
今回のモデルコース
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愛称「レガシズ」は、英語の「レガシー(legacy=遺産・財産・受け継いだもの)」と、静岡県の「シズ」から付けられました。
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