茶畑浅間神社の神像
裾野市の茶畑浅間神社には、平安時代後期(11~12世紀)の四面女神像1体と随身像2体が伝えられています。かつては、さらに1体の四面女神像があったことが知られています。
茶畑浅間神社は、富士山の女神である木花開耶姫(このはなのさくやひめ)を御祭神としています。江戸時代の安政5年(1858年)に地震と暴風で崩壊したため現在の地に移されていますが、平安時代の神像があることから、その歴史は古代にさかのぼると言えます。富士山の東の地域において、富士山信仰の中心の1つであったと考えられます。
3体の神像は、セットとして作られたとは限りませんが、古代より長いあいだ同じ富士山信仰の空間を形成し、伝えられてきた神像群です。


