文化財は、お寺や仏像などの形のあるものだけである。
お寺や仏像、絵画のような「形のあるもの」だけでなく、古くから伝わる職人の技やおどり、おまつりなどの「形のないもの」や、めずらしい自然風景も文化財です。
文化財は、古ければ古いほど価値がある。
古いからといって、文化財の価値が高いわけではありません。文化財の指定・登録をする時には、国や地域の歴史や文化を語るうえで、どのような意味をもつかが、評価のポイントになります。
文化財のなかには、いまも使われている建物もある。
文化財は、博物館のなかだけにあるのではありません。たとえば、駅、橋、灯台、病院など、いまも使われている色々な建物が文化財として登録されています。
富士山は、「国宝」である。
国宝には、建造物や工芸品などの重要文化財のなかで、世界的にも価値が高いものが選ばれます。県内には「久能山東照宮」などがあります。富士山は、国宝ではありませんが、記念物では国宝と同じくらい価値のある「特別名勝」であり、「世界文化遺産」です。
国や県が指定したものだけが文化財である。
文化財とは、大切に伝えられてきた文化的な財産のことです。国・県・市町が指定したもの以外にも、歴史的・文化的に価値のある文化財はたくさんあります。また、地域の人たちの要望を受けて登録した「登録文化財」もあります。みなさんの身近にも、文化財はたくさんあります。
登呂遺跡は、戦争中、ぐうぜん発見された。
静岡市の登呂遺跡は、1943年、第二次世界大戦中、軍事工場をつくる時に発見されました。
たくさんの土器や水田や建物のあとからは、約2000年前の暮らしのようすを知ることができます。このような遺跡も、文化財[記念物・史跡]です。
韮山反射炉は、大砲をつくるためのものである。
韮山反射炉は、史跡という文化財です。日本を外国から守るために、鉄を高温でとかして大砲をつくるために建てられました。「明治日本の産業革命遺産」として、世界遺産に指定されています。
昔から伝わる歌やおどりも、文化財になる。
文化財のなかには、歌やおどりのように「形のないもの」もあります。たとえば、「遠江森町の舞楽」は、いまから約1300年前から神社で行われていたおどりであり、国の重要無形民俗文化財)に指定されています。
歴史を感じさせるものだけが、文化財である。
めずらしい自然、きちょうな動植物も、「名勝」や「天然記念物」などの文化財になることがありますたとえば、西伊豆の象島では、干潮になると、陸と島をつなぐ砂の道ができます。これを「トンボロ」といい、学術的な価値が高いことから、県の天然記念物に指定されています。
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愛称「レガシズ」は、英語の「レガシー(legacy=遺産・財産・受け継いだもの)」と、静岡県の「シズ」から付けられました。
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